2008年12月23日火曜日

長生寺餅つき大会2008


記憶というのはあてにならないものだ。去年やったことを一年ですっかり忘れてしまった。もち米を蒸して杵でぺったんぺったんとつけば餅になるという理屈だがそれが難しい。住職が心配して、前の日に一臼ついてみたが、案の定うまくいかなかった。

12月21日、台所の準備は8時には始まっていた。きのうは、もち米が少なかったので、ひと臼の米の量を50%増やしてついたらちょうど良かった。火加減もきのうの教訓を活かして少し弱めにしたら蒸し器に敷いた布に米がくっつかなくなった。9時すぎにつき始めて10時にお客さんが来る前には二臼くらいつけた。

あんこや、きなこの下ごしらえをする人、もち米を蒸す人、蒸した米を運ぶ人、合いの手を入れる人、餅をつく人、つきあがった餅でだんごを作る人、何もやらずに味見をする人など、誰が決めたわけでもないのに自然と分担が出来あがって仕事は順調に進んでいった。

餅つきは経験が物を言う。いくら若くて力があってもやったことがないと何もできない。力ではない、コツが必要だ。これは面白いと思った。長生寺にきている仏婦の中で最長齢の96歳のおばあさんが、ふるえる手でのし餅を作ってくれた。見事なものだった。とても真似のできることではないと感心した。

最初は時間内につき終わらないのではないかと危惧したが、あにはからんや、12時には片付けも済ませてきちんと終了した。その後、会館で忘年会があった。体を使った後のビールは格別だった。これで年が越せると、みんなは大満足だった。

・もち米:30キログラム(水に浸す前の重さ)
・一臼の米の量:1.5キログラム(中くらいの金属製のざるに一杯半)
・突いた臼の数:16臼(2臼は前日の試し突き用)
・水に浸す時間:24時間(6時間以上で良いらしいが一晩浸しておいた)
・蒸す時間:沸騰してから40分くらい(米が指でつぶせるようになるまで)
・あんこ、きなこ、大根おろし、納豆
・お客様:約70名