2023年6月16日金曜日

鎌倉組仏教壮年会連盟 令和5年総会議事録

鎌倉組仏教壮年会連盟 令和5年総会議事録


日時:2023(令和5)年6月11日(日)14時~17時30分(記念講演会・討論会終了時刻)

場所:長生寺本堂


出席者: 永勝寺  1名、 光明寺  4名、 東福寺  2名、 長生寺  8名、

上正寺  2名、 来恩寺 10名、 西恩寺  1名 合計  28名

出席理事: 黒川 孝一、 高橋 勝美、 井手 敬嗣、 安藤 保男、 廣瀬 隆夫、

松井 京子、 田中 孝典 (敬称略)


配布資料:

(1)令和5年 鎌倉組仏教壮年会連盟 総会・講演会

(2)親鸞聖人の時代に、その御教えはなぜ広まったか (記念講演会資料)


議事:

1.開会式

(1)開会の辞 (西恩寺 田中)

(2)勤行(讃仏偈) (調声:東福寺 安藤理事)

(3)仏教壮年会連盟綱領唱和 (先導:長生寺 黒川理事長)

(4)組長挨拶 (永勝寺 武田組長)

(5)理事長挨拶 (長生寺 黒川理事長)


2.総会

議長として理事会が推薦した西恩寺の田中が選出された。


議案1 令和4年度活動報告

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、令和4年度活動報告が報告された。


  <質疑・応答> なし


議案2 令和4年度収支報告

松井理事より配布資料(1)に基づき、令和4年度収支報告が報告された。

続いて、廣瀬理事より会計監査の結果が報告され、会計監査報告書の監査日付および報告書作成日付の年を後日訂正する旨の説明があった。


  <質疑・応答> なし

議案1および議案2について、全会一致で承認された。


議案3 東京教区仏教壮年会連盟会費の支払い

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、東京教区仏教壮年会連盟会費がこれまで行われていなかった経緯と、今年度から支払いたい旨が説明された。


  <質疑・応答>

質疑:故阿部氏は教区に登録されていない鎌倉組仏教壮年会連盟の代表として教区理事長を務めていたのか?

応答:故阿部氏は、上正寺仏教壮年会の代表として教区理事長を務めていた。


議案4 令和5年度活動計画案

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、令和5年年度活動計画案が説明された。


  <質疑・応答> なし


議案5 令和5年度予算案

松井理事より配布資料(1)に基づき、令和5年度予算案が説明された。

教区仏壮連盟会費の行にある「※2」は削除する旨の説明があった。


  <質疑・応答> なし


議案3から議案5について、全会一致で承認された。


議案6 連盟規約の改定

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、改訂の趣旨と改定内容について説明された。


  <質疑・応答> なし

議案6について、全会一致で承認された。


議案7 役員改選

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、副理事長、書記、監査役の変更について説明された。


  <質疑・応答> なし

議案7について、全会一致で承認された。


議案8 その他 議案の提案なし


3.閉会式

(1)恩徳讃斉唱

(2)閉会の辞 (西恩寺 田中)


4.記念講演会・討論会

講題 : 親鸞聖人の時代に、その御教えはなぜ広まったのか

講師 : 橋本 順正氏(武蔵野大学仏教文化研究所・来恩寺)

司会 : 廣瀬 隆夫(長生寺)


■ 講演会

講師より配布資料(2)に基づいて講演があった。

<要旨>

親鸞聖人の時代に、その御教えはなぜ広まったのか、なぜ、受け入れられたかという内容。鎌倉の流鏑馬の故事を例にとって、熊谷直実(くまがい なおざね)が「傍輩の論理」という平等を訴えて法然上人の浄土門に入った。封建社会にあって浄土教が、平等という先進的な考え方をしていた。


その頃は、浄土真宗という宗派はまだなかったが、浄土教という枠組みの中で親鸞聖人は稲田草庵から一泊二日の旅をしながら伝道を行い、民衆の生活の中に入って現実的な課題に向き合いながら御教えを広めていった。「会いに行ける法然」、「会いに来てくれる親鸞」という言葉が、浄土真宗の真髄を良く表している言葉ではないか。


法然上人は、念仏を行として一日に七万遍も唱えた。それに対して、行よりも信仰を重んじた親鸞聖人。特別な修行をしなくても普通の日常生活を維持したままでも信仰が可能であることを、自ら妻帯して家族を持つということで身をもって実践した。確かな信心があれば普通の人でも浄土に往生できるという考え方が庶民に受け入れられた要因の一つではないか。


■ 討論会

・光明寺 高橋理事

鎌倉組仏壮が立ち上がったのは、今から40年も前です。次の時代を担ってくれる人を集めるという光明寺の前住職に一本釣りして釣り上げられた門徒の一人が私です。鎌倉組仏壮を作るために各寺院の中に壮年会を作ることから始まりました。その時出来た壮年会が現在も活動を続けている7カ寺です。各寺院の壮年会の連絡会という名目で「楽しくなければお寺でない」をモットーに活動が始まりました。とにかく、みんなで集まって楽しいことをやろうということでボウリングを始め、盛り上がりました。また、箱根の一泊研修には300人もの参加がありました。


鎌倉組仏壮は、2006(平成8)年に連盟になりましたが、鎌倉組17カ寺の中で理事を出して活動しているお寺は7カ寺に留まっています。今ではメールや手紙を出しても、ほとんど反応がない状態です。これを憂いている時にコロナ禍になって全く何もできなくなりました。それを打破するために、総会のディスカッションで今回のテーマを取り上げたのです。みなさんのお知恵をお借りしてもう一度活発な鎌倉組仏壮を取り戻したいと考えています。


住職にお願いしたいのですが、お寺と縁のあった門徒の方に声をかけて鎌倉組仏教壮に連れ出していただきたい。私たちが受け皿になって引っ張って行きます。この総会資料の未定になっている理事の欄を埋めていただきたい。それでもう一度、鎌倉組仏教壮を盛り上げたいのです。来年は、高齢者のために全てのレーンををガーター防止レーンにしてボウリングをやったらどうかなどと考えています。この会場に入りきれないくらいの人を、もう一度集めたいのです。そのためには、今まで参加していないお寺から、とにかく理事を出していただきたいと思います。


・東福寺  安藤理事

浄土真宗の組織についてお話します。私たちは鎌倉組に属していますが、神奈川県には、他に三浦組、神奈川組、相模組があり合わせて4組あります。その中に、仏教壮年会連盟があります。その上の組織として関東の1都6県と山梨と静岡を合わせて東京教区を形成しています。東京教区には組が24あります。日本全国では、北海道から沖縄まで31教区あります。教区を束ねる連区があり、北海道教区、東北教区、東京教区、新潟教区、国府教区、長野教区を第1連区と呼んでいます。連区や教区ごとに、定期的にセミナーや研修会などの行事を行っています。


・永勝寺 武田組長

私のお寺は、仏婦を中心に活動をしています。毎月、法話会などを行っていますが、人がいなくて壮年会として活動していくのは難しいというのが現状でございます。


・長生寺 六浦住職

毎朝7時から正信偈を唱えて一般的なお朝事を行っています。コロナ禍の前は、餅つき大会や子どもたちのためのサマーキッズフェスタ、夏祭り、ソーメン流しなどをやっていましたが、コロナ禍もあり単独で催しを行っていくのはマンパワーの関係もあり難しくなりました。お寺は、お朝事、お墓参りの対応、法事、通夜・葬儀や子育て、日々の生活などがありお寺を維持管理していくのは大変です。鎌倉組の永代経、お彼岸、新盆、報恩講の法要などもあり、それだけで手いっぱいということがあります。


お寺から言い出しにくいのですが、門徒の方には、法要の受付や庭の草刈りや掃除などを積極的にお手伝いしていただけたらありがたいと思っています。壮年会の人たちに、お寺の運営に協力していただくということをきっかけにして、鎌倉組としてボウリング大会などのイベントを行って鎌倉組仏壮の活動を盛り上げたらどうかと思います。


・来恩寺 橋本住職

少年連盟と壮年会と婦人会を単位会として教区に登録していますが、それぞれのグループが別々に活動することはありません。家族みんなで楽しもうというのが私の考えです。私が組長の時代に鎌倉組仏壮でボウリングをやっていたのも子や孫を巻き込んで出来るのではないかと思ってやってきました。


今年は世界仏教婦人大会がありまして、みんなで行ってきました。4年後はハワイでやります。私は大型バスの免許を持っていますので、お金をかけずに色々なところに行っています。第三土曜日は法話会ですが、その前の水曜日に門徒の方が墓地の芝刈りなどのお掃除に来てくれます。それから毎月、福島県にボランティアで出店してグッズを販売して売上を寄付しています。家族みんなで近くの海岸で地引網などもやっています。


でも、それぞれの寺院がこのようなイベントを独立してやるのは難しいところがあると思います。ですから、仏婦や壮年の活動など、それぞれの寺院が得意な所を出し合って、鎌倉組仏壮を寺院の壁を越えて参加できるようなシステムにしたらどうかと思います。単独で壮年会の活動が難しい寺院は、鎌倉組仏壮に活動を委ねることができれば良いのではないでしょうか。各寺院から鎌倉組仏壮にもっと多くの代表の方が参加していただければ、鎌倉組仏壮が活性化されるのではないかと思います。


・上正寺 下田さん

鎌倉祖壮年会の理事をやっていましたが、昨年、若い井出さんにバトンタッチしました。私が上正寺とのご縁をいただいたのは20年以上前です。鎌倉組仏壮に関わったのは、住職に一本釣りされたのが始まりです。入ってみたら居心地が良い人間関係ができて今まで様々な楽しい活動をさせていただいております。鎌倉祖の寺院のご住職にお願いしたいのは、門徒が鎌倉組仏壮に入るきっかけをご住職に作っていただきたいということです。お寺とご縁のある若い人を一本釣りして、鎌倉組仏壮の輪に入れていただきたいと思います。


・西恩寺 田中理事

来恩寺の橋本住職も言われていましたが、お寺で何かをやりたいときに自分のお寺で出来ないときは、鎌倉組仏壮に出来る人はいませんかと言えるような関係になれば良いと思います。今の若い人たちに念仏を唱えなさいとかお勤めをしなさいと言っても、なかなか難しいと思います。脳科学的に良い言葉を口にしていれば脳が反応して行動が変わると言うような新しい話をして若い人を惹き付けるのも一案かなと思います。これは、お釈迦様が言われていることにつながるのですがね。


鎌倉組仏壮だけで考えても出来ることは限られています。お寺と一緒に活動しないとダメだと思います。今の鎌倉組仏壮の理事会では、理事だけで話をしていますが、住職の方にも参加していただきたいのです。鎌倉組仏壮だけ活性化してもお寺が発展しなければ何にもならないのです。お寺と鎌倉組仏壮が一体で活動する必要があると思います。これからは、仏壮、仏婦と分かれて活動する時代ではありません。鎌倉組仏壮も時代の流れに沿って新しいことを取り入れてやっていく必要があると思います。


5.懇親会 (17時45分〜19時)

出席者: 永勝寺  1名、 光明寺  4名、 東福寺  2名、 長生寺  8名、

上正寺  2名、 来恩寺 10名、 西恩寺  1名 合計  28名

(1)懇親会開会の辞 (西恩寺 田中)

(2)会所住職挨拶 (長生寺 六浦住職)

(3)乾杯 (長生寺 六浦住職)

(4)食前の言葉 (来恩寺 松井理事)

(5)中締め (来恩寺 橋本住職)

(6)食後の言葉 (来恩寺 松井理事)


                                  以 上