浄土真宗東京教区仏教壮年会連名 結成40周年記念大会
日時:2020年2月2日 13時30分〜16時30分
場所:築地本願寺 第二伝道会館 蓮華殿
・仏壮連盟会長 黒田さん
麒麟は、幸福を象徴する動物、独生独死、今日よりも少しでも良い明日が来るようにみんなで考えていこう。
・理事長 宮南さん
社会問題に仏教がどのように関わっていくことができるかを考える。
・南條さん
自信教人信、南無阿弥陀仏の教えを自分で信じて広く教えるということ。
・これでいいのか〜仏壮のおもい〜 南荘さん
東京近郊に人が集まり、人口密集地と過疎地の2極化が‘進んでいる。人々の繋がりは希薄化していて、親子関係も例外でない。お寺とは何なのか。本当の繋がりとは何なのか、原点に戻る必要がある。
ネット通販、店舗の無人化が進んでいる。人と話をしなくてもモノが買える。生産地と物流で完結してしまう。そこには、人間がいない。
ネットでどんなことでも知ることができる。ネットはグローバルブレインと言われている。人間の記憶力よりはるかに優秀だ。でも、知らないうちに洗脳されているということがある。フィルターバブルという現象だ。ネットの情報は、蓄積されて、分類、識別されて届けられる。自分に都合の良い情報、興味のある情報がフィルタリングされて提供される。ネットの情報は、選択されて意図を持った情報である。マスメディアは、どれもそうだが、リアルの情報、本来の人間関係が必要な時代である。
人と人との繋がりがなくなったら殺伐とした世界になる。仏教は、阿弥陀様のお力によりご縁を得ることが原点である。どのように人と人とをつなげていくか。それは、デジタルでは難しい。アナログだが地道な声がけが必要である。
お寺に人が来なくなっている。葬式仏教と言われて久しい。葬式以外にお寺は必要ないのか。死んだ人より生きている自分たちが幸せになるためにはどうするか。
引きこもりが増えている。最近は、思春期の若者だけでなく、高齢者の引きこもりも増えているらしい。引きこもりの長期化も原因にある。
引きこもりの原因の一つに居場所がないということがある。お寺に居場所を作ることも一つの解決策になるのではないか。
最近の若者は、飲み会に誘っても来ないが、町のゴミ拾い、公園の掃除などの社会貢献活動には積極的に参加する。社会問題に対する意識は低くない。
役割を与えて、仕事を任せると生き生きと仕事をする。キッズサンガで、流しそうめんなどをやると、竹を取る人、セッティングする人、そうめんを茹でる人、そうめんを流す人など役割ができて楽しんでやる。役割を与えるということは大切。
ここに集まる人は、行き先がお浄土でみな同じで共通点があるのだから、血縁、家族の絆を乗り越えた仲間意識が生まれる。この教えを地域で伝承していく。新幹線より飛行機に乗っている人の方が一体感がある。新幹線は、降りる場所がみんな違う。名古屋で降りる人もいれば新大阪や広島まで行く人もいる。一方、飛行機は降りる場所がみんな一緒。ここが重要。目的地が一つであればまとまれる、一体感が持てる。
◎パネルディスカッション 15時15分〜
テーマ「これで良いのか、仏壮の想い」
パネラー
東組 称福寺 宮南さん
静岡西組 教覚寺 南荘さん親子
千葉組 常円寺 園城さん
栃木北組 正浄寺 西山さん
◆仏壮の現状
・仏壮の役割は、若い次の世代に伝承していくこと
・仏教婦人会連盟の総会がサンフランシスコで開かれた。1700名の仏婦が世界から集まった。人種風土が違う人たちでも、同じ宗派のもとで一つになった。帰るところが、同じお浄土ということでまとまった。
・広報が不足している。寺報なし64%、ホームページなし70%、護寺意識なし50%、後継者がいない50%
・お寺に人が集まるようになるためには、お寺の住職が踏み出して、門徒が背中を押す必要がある。仏壮はそれを応援する。
・子孫に伝承していくためには、キッズサンガが重要。いかにして子どもをお寺に連れてくるか。
・様々な活動をしているお寺の紹介:雅楽、仏教婦人会、ゴルフ大会、ボウリング大会など6団体で活動している。仏壮は総代会の下部組織になっており、仏壮がアイデアを出して総代会が承認すれば進められる。12月にお寺掃除(おみがき)を推進委員が中心で行う。その時にピザなども振る舞わられる。
・仏壮の推進委員が推進だよりという機関誌を出している。毎回、住職にひとことを書いてもらっている。
・6団体の研修旅行を行っている。25〜6人が参加する
・小学校と合同でイベントをやったりして、お寺の枠を超えた活動をしている。おときを作ってみんなで食べるなど。
・住職は責任は取るが権限は仏壮に委譲するというのが良い。
・仕組みがはっきりしている方が良い。
・みんな同じ座につけるようにするのが秘訣
◆10年後のお寺
・今までの門徒との信頼関係を作ることが重要
・御縁の喜びを伝える
・お寺に御縁のない人にいかに働きかけるか
・肩の力を抜いて身近なところから進める
・失敗を恐れずチャレンジする。ダメだったらやり直せばいい
・お寺以外の団体とも連携する
・念仏は伝えるものでなく、自然と伝わるもの
・お寺の聴聞することで、宝を持ち帰ることができる。お寺が宝の山になれば人が集まる
・お寺を若い人たちにとっても必要なものにする。そのためには、AV機器、Wifi、きれいなトイレ、喫茶室などが必要
・古臭いお寺のイメージを払拭する
・お寺が生活に必要なものになればいい
・お寺は、真宗の教えを教えるのでなく、みんなで考える場所にすることが重要
・お寺に行くのが楽しい、好きになるという場所にしたい
・5月16日の総会のテーマは、今回の「これで良いのか、仏壮の想い」を受けて「これで良いのだ、仏壮」とする。天才バカボンのパパの話も出てくる楽しい内容になるので乞うご期待。
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