2025年11月23日日曜日

長生寺たしなみ法座 第二回輪読会 20251115(土) 

1)日時 2025年11月15日(土)13時30分~15時30分
2)場所 長生寺 2F 本堂
3)参加者 住職、他6名、廣瀬
4)内容
・勤行(正信偈)13時30分~14時
・輪読、解説:住職 14時~15時30分

9.叡山に登る
10.叡山三塔
11.研鑽
12.堂僧
13.横川にて
14.大和路へ
15.聖徳太子廟にて
16.苦悩
17.蕎麦喰の御像
18.隱遁
19.六角堂にて
20.夢告

▶金沢仏教文化講演会の参加報告

 金沢仏教文化講演会

■ 日時 2025年11月19日(水)13時~15時30分
■ 場所 金沢公会堂
■ 主催 金沢区佛教会/金沢区釈尊奉讃会
■ 参加者 約250名


第一部 チャリティー寄席 13:15~
・ウクレレ漫談 ぴろきさん
【経歴】
1986年、東八郎主宰の「笑塾」に入門。ちょんまげ・ 丸眼鏡・ピロシャツという出で立ちで、ウクレレを弾 きながら自虐ネタ漫談を披露する。寄席『浅草東 洋館』『新宿末廣亭』『浅草演芸ホール』『池袋 演芸場』『上野広小路亭』『日本橋亭』『国立演 芸場』『横浜にぎわい座』、出演に日本テレビ『笑 点』、NHK『演芸図鑑』、NHKラジオ『真打ち 競演』、TBSラジオ『爛漫寄席』など多数。https://ja.wikipedia.org/wiki/ぴろき

《休 憩》15分

第二部講演 14:05~
・元NHK エグゼクティブアナウンサー 村上信夫さん
テーマ:『嬉しいことばが自分を変える』
【経歴】
1953年、京都生まれ。元NHK エグゼクティブア ナウンサー。これまで、『おはよう日本』『ニュース 7』などを担当。2001年から11年に渡り、1 ラジオの「声」として活躍。現在は、「嬉しいこと ばの種まき」をテーマにした活動を、全国各地で 幅広い年齢層に向け、精力的に行っている。東京・ 京都・大阪などで「ことば磨き塾」を主宰。東京・ 麟祥院で、月1回「大人の寺子屋」も開催。放 送中の番組は、文化放送『日曜はがんばらない』、 シャナナ TV 『縁たびゅう』、FM805 『たんば女 性 STORY』。著書に『嬉しいことばが自分を変え る』(ごま書房新社)など多数。http://murakaminobuo.com

―こころのたより (三帰依文) ―
Buddham saranam gacchami ブッタン・サラナン・ガッチャーミ
Dhammam saranam gacchami ダンマン・サラナン・ガッチャーミ
Sangham saranam gacchami サンガン・サラナン・ガッチャーミ
わたしは み仏を 心のよりどころといたします。
わたしは み教えを 心のよりどころといたします。
わたしは み仏の教えに生きる僧を 心のよりどころといたします。

■ 感想
自虐ネタ漫談のぴろきさん、自分をとことんまで落として観衆を持ち上げて笑いを誘うという芸風。切実な認知症の話なども出てきましたが、最後は「明るく陽気にいきましょう」で落とすという話術がたくみでした。どんなことでも深刻にならずに、ケセラセラ、なるようになるさと達観すればいいというのが共感できました。

元NHKアナウンサーの村上さんは、さすがに話がうまかったですね。最初に、食事は体を作る、聞いた言葉が心を作る、それでは、発した言葉は何を作るかという問いかけがありました。場内から、環境を作る、世界を作る、空気を作るなどの意見が出ましたが、正解は”未来を作る”でした。アナウンサーは、言葉を発するのが商売ですが、自分は未来を作っているという自負で仕事をしていたんですね。すばらしい。

アナウンサーの魅力とは、人の喜びを二倍にして悲しみを半分にするという言葉も良かったですね。アナウンサーの言葉で何百万人もの人たちが一喜一憂するというのはすごいことですね。中西龍(なかにしりょう)さんというNHKの先輩アナウンサーの言葉だそうです。

ラジオ放送で、「今日は晴天で良いですね」と言ったら、晴天続きで困っている農家もいるということでお寺の住職から諭されたそうです。確かに、雨天を待っている人もいるんですね。自分で〇×を決められない、ラジオの向こうには誰がいるか分からない。これは、今のSNSの発言にも通ずることです。

新潟で繁殖したトキが死んだときに思わず「トキが亡くなった」と放送したそうです。でもNHKの決まりでは、亡くなったという言葉を使うのは人間だけと決められているそうです。トキも人間並みに大事にしている表れだと永六輔さんにだけは褒められたそうです。

聴聞は人の話に耳を傾けるという意味ですが、聴には特別な意味があるそうで、訓読みでは”ゆるす”と読むそうです。よく見ると耳偏に十四の心なんですね。人の言っていることを許しながらきくということが大事だというお話がありました。きつい、つらいことを言われてもそれを許す心が必要ということでした。病床のお母様が、痛い、苦しいと行ってくる言葉は、生きていることの主張であって、そうかいそうかい、あなたの苦しみはよく分かるよと受け入れる、許すことが大事だというお話がありました。

お父様からの人生訓。人と接する時は明るい心(春)、仕事には暑い心(夏)、考える時は澄んだ心(秋)、自分に向かうときは厳しい心(冬)。そうありたいものですね。

言葉は、贈り物。これからも有り難う、お蔭さま、いただきます、ごちそう様などの贈り物を使っていきたいというお話。私も、メールやSNSなどでも出来るだけ使うようにしています。有り難うはインドではナマステ。欧米ではThank you.これは南無阿弥陀仏(阿弥陀仏に帰依し感謝します)につながるのではないかと思います。

言葉は、人に勇気を与えるすごい力を持っていると思います。人間だけが持っている言葉というツールをうまく使って、平和で明るい未来を切り開いて行きたいものですね。

2025年10月3日金曜日

2025(令和7)年度東京教区仏教壮年会連盟研修会に参加して


下記の通り研修会に参加しました。

【開催概要】

1.開催日時 2025(令和7)年10月2日(木) 9時~15時30分
2.開催場所 親鸞聖人の茨木の足跡を訪ねて(稲田の草庵近辺の寺院を訪問)
3.参加人数 22名

4.スケジュール
・09:00 常磐線 友部駅北口 集合
・09:40 茨城東組大覚寺 着 寺院見学 住職のお話
・10:30 茨城東組大覚寺 発
・11:00 稲田西念寺 着 寺院見学 住職のお話
・11:50 稲田西念寺 発
・12:00 そば処 のざわ 着 昼食
・12:30 そば処 のざわ 発
・12:45 みちの駅かさま 着 ショッピング
・13:10 みちの駅かさま 発
・13:30 酒蔵 須藤本家 着 お酒の試飲
・15:20 酒蔵 須藤本家 発
・15:35 友部駅北口  着 解散

■ 夜明け前の京急線、そして常磐線へ
三浦半島から茨城県の友部駅へ向かう研修は、夜明け前の京急線から始まりました。午前五時三十二分発、まだ周囲は漆黒の闇に包まれていました。初めて体験する早朝の出発は、それだけで楽しいことの始まりを感じさせました。インターネットで調べた品川始発の常磐線という情報に救われ、無事に列車を乗り継いで向かうことができました。

午前八時半、約束の時間よりも早く友部駅に到着しました。茨城や埼玉からの参加者は先に到着されていました。ここからバスに乗り込み、親鸞聖人の足跡を辿る一日が幕を開けました。


■ 憎悪が慈愛に変わった場所:大覚寺と弁円の物語
まず最初に訪れたのは、弁円(べんねん)の逸話で有名な板敷山・大覚寺(いたじきさん・だいかくじ)。お寺の近くに板敷山という山があり、そこで山伏の弁円が修業をしていたということでした。親鸞聖人説法石という平らな石も残っており、そこで弁円と35人の山伏たちが親鸞聖人の説法を聴いたのだそうです。

■ 弁円の逸話
親鸞聖人の教えの広がりを妬み、聖人の命を狙った弁円。板敷山で待ち伏せをし、ついには白昼堂々、刀を手に草庵に乗り込んだといいます。弁円は決して極悪人ではありません。呪術で民衆を救おうとしていた弁円にとって、民衆の心が聖人に向かうのは屈辱だったのです。

しかし、聖人の説法を聴き、その慈愛に満ちた眼差しと聖人の深い教えに触れたとき、弁円は刃を収め、弓を折って涙を流したのです。感銘を受けた弁円は、聖人から「明法房(みょうほうぼう)」という名をいただき生涯にわたり教えを広めました。法専寺(ほうせんじ)、上宮寺(じょうぐうじ)、明圓寺(みょうえんじ)は弁円の開基の寺と言われています。



■『教行信証』を生んだ稲田禅房・西念寺
次に訪れた稲田禅房・西念寺(いなだぜんぼう・さいねんじ)は、親鸞聖人の主著『教行信証』が執筆された聖地です。流罪が解けて四十二歳から約二十年間、聖人はこの地を中心にして布教活動を続けられたといいます。

住職の「伝説がたくさん残っていることが、長い間滞在されていた何よりの証拠です」というお言葉に納得しました。聖人がお手植えになったというお葉付き銀杏や、法要を告げたという太鼓堂。

住職から親鸞聖人が、なぜ稲田の草庵で布教活動をするようになったのかというお話もありました。宇都宮氏の当主であった宇都宮頼綱は、法然上人の弟子のひとりで、宇都宮と稲田は地理的にも近く宇都宮氏から何らかの支援があったということでした。稲田と言う静かな土地は、『教行信証』の構想を練るための絶好の場所だったと思います。

そして、稲田を離れる際に別れを惜しんだという見返り橋のほとりに彫られた句は、心に沁みました。

~別れじを さのみなげくな法の友 また会う国の ありと思えば

未来での再会を信じる親鸞聖人の力強い言葉は、別れを悲しむ門弟たちへの、最高の贈り物だったに違いありません。


■ そば処 のざわで昼食
西念寺を出て、昼は、手打ちそばをいただきました。急遽、みちの駅に寄ることになったので30分で食べることになりました。近くにはそば畑が広がっていますので、そこでとれたと思われる新鮮なそばが出てきました。太めのそばで、風味があって味は格別でした。

■ みちの駅かさまで栗三昧
昼食の後は、みちの駅かさまに寄りました。笠間は栗の名産地だということなので、焼き栗と栗ようかんをお土産に買いました。久しぶりに女房に褒められました。ここのモンブランは有名ということで食べたかったのですが、大行列ができておりバスの休憩時間では間に合いませんでした。



■「酒・米・土・水・木」の連環:須藤本家
酒蔵の見学ではなく、まさかの利き酒会でした。社長から、三種の日本酒と酒造りの哲学をお聞きするという粋な趣向でした。「酒は水で決まる」という言葉とともに示された家訓は、「酒・米・土・水・木」です。良い木が生える場所に良い水が湧き、その水が良質な土を作り、そこから生まれた米で旨い酒ができる、という連環の教えでした。

辛口でありながら、飲み口が良く、コクのある酒を味わいながら、「ああ、これから酒の飲み方が変わるな」と確信しました。

友部駅には予定より早く着きましたので、午後三時四十六分の常磐線に乗ることができました。朝の暗闇とは一転、心地よい疲労と深い学び、そしてほろ酔い気分に包まれたまま、夜七時半過ぎに家路に着きました。

この素晴らしい研修を企画していただいた東京教区仏教壮年会連盟のスタッフの皆様に心より感謝いたします。親鸞聖人の教えに触れ、茨城の歴史と食文化を知った実に勉強になって楽しい一日でした。なぜ稲田だったのかという謎が少し解けたような気になりました。ありがとうございました。

2025年9月13日土曜日

長生寺たしなみ法座 第一回輪読会 20250913(土) 

1)日時 2025年9月13日(土)13時30分~15時30分
2)場所 長生寺 2F 本堂
3)参加者 住職、副住職、長谷川さん、木村さん、武さん、小泉さん、廣瀬
4)内容
・勤行(正信偈) (調声:副住職)13時30分~14時
・輪読(朗読:住職、廣瀬 解説:住職

1.貧乏貴族
父は下級貴族の日野有範、母は、源義家の孫の吉光女

2.御誕生
5人兄弟の長男として誕生

3.養子
父は隠居、母は病弱で長男から順番に養子に出す。父の兄の範綱の養子となる。9歳で母が亡くなる。母が亡くなる前に出家をお願いした。

4.末世
戦や地震、大火で混乱した世の中。都には42300人の死体が放置されていた。死は生と隣りあわせの時代。

5.三条白川あたり
関白九條兼実の弟の道快師のお寺

6.剃髪の願い
道快師は千日入堂を経験した立派な方。後の慈円。この寺で出家を願い出る。

7.御出家の理由
当時は平家の世の中。源氏出身としてはお先真っ暗。出家しか道はない。

8.明日ありと
明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは





2024年7月15日月曜日

▶鎌倉組仏教壮年会連盟 2024(令和6)年総会議事録

鎌倉組仏教壮年会連盟 2024(令和6)年総会議事録


日時:令和669日(日)14時~1700分(記念講演会終了時刻)

場所:長生寺本堂


出席者:永勝寺 1名、長生寺 11名、来恩寺 9名、金剛寺 3名、光明寺 2名、西恩寺 1名 上正寺 1名 合計  28

出席理事: 黒川 孝一、 高橋 勝美、 廣瀬 隆夫、松井 京子、 田中 孝典


配布資料:

(1)令和6 鎌倉組仏教壮年会連盟 総会・講演会

(2)親鸞聖⼈の出遇い (記念講演会資料)


議事:

1.開会式

(1)開会の辞 (西恩寺 田中)

(2)勤行(讃仏偈) (調声:西恩寺 田中)

(3)仏教壮年会連盟綱領唱和 (先導:長生寺 黒川理事長)

(4)組長挨拶 (永勝寺 武田組長)

(5)理事長挨拶 (長生寺 黒川理事長)


2.総会

議長として理事会が推薦した西恩寺の田中が選出された。


議案1 令和5年度活動報告

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、令和4年度活動報告が報告された。


  <質疑・応答> なし


議案2 令和5年度収支報告

松井理事より配布資料(1)に基づき、令和5年度収支報告が報告された。


  <質疑・応答> なし


議案1および議案2について、全会一致で承認された。




議案3 令和6年度活動計画案

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、令和5年年度活動計画案が説明された。


  <質疑・応答> なし


議案4 令和6年度予算案

松井理事より配布資料(1)に基づき、令和5年度予算案が説明された。


  <質疑・応答> なし


議案3から議案4について、全会一致で承認された。


議案5 連盟規約の改定

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、改訂の趣旨と改定内容について説明された。


  <質疑・応答> なし


議案6について、全会一致で承認された。


議案6 役員改選

黒川理事長より配布資料(1)に基づき、副理事長、書記、監査役の変更について説明された。


  <質疑・応答> なし


議案7について、全会一致で承認された。


議案7その他

議案の提案なし


 承認について

予算・決算や施行細則については、組長の事前の承認が必要であるという助言をいただいた。次年度から事前に承認を得る。



3.閉会式

(1)恩徳讃斉唱

(2)閉会の辞 (西恩寺 田中)





4.記念講演会

講題 : 親鸞聖⼈の出遇い

講師 : 来恩寺 橋本 順正氏(東国真宗研究所事務局⻑/武蔵野⼤学仏教⽂化研究所 客員研究員)

司会 :(長生寺 廣瀬)


 講演会 1530分~17

講師より配布資料(2)に基づいて講演があった。


誕生、出家、比叡山時代、法然上人との出遭い、流罪事件、恵信尼との結婚などの親鸞聖人の生い立ちについてエピソードを交えて詳しく説明していただきました。親鸞聖人の90年の生涯は、様々な出遭いに彩られていることを学びました。法然上人との出遭い、流罪、恵信尼との結婚など、様々な出遭いが親鸞聖人を成長させ、「弥陀の本願」への理解を深める糧となりました。親鸞聖人は、どんな些細な出遭いにも真摯に向き合い、そこから学びを得ようとする姿勢は素晴らしいと思いました。


私たちの人生も、親鸞聖人のように様々な出会いに溢れています。些細な出来事を見逃さず、そこから学ぶことで、人生をより豊かにすることができると思います。苦難や試練は、自分自身を見つめ直し、成長するチャンスとなるのではないかと思いました。「偶然を逃すな!」というお言葉を紹介していただきましたが、平凡な毎日の中にも潜む、ご縁の尊さを忘れずに、日々精進していきたいと思います。


5.懇親会 1730分~19

出席者:
長生寺 11名、来恩寺 9名、金剛寺 3名、光明寺 2名、西恩寺 1名 合計  26
司会 :(光明寺 高橋)

(1)懇親会開会の辞 (西恩寺 田中)

(2)会所住職挨拶 (長生寺 六浦住職)

(3)乾杯 (長生寺 六浦住職)

(4)食前の言葉 (来恩寺 松井理事)

(5)中締め (金剛寺 武田敬明住職)

(6)食後の言葉 (金剛寺 武田智龍様)


以 上